とんちゃん=ホルモン
全国的には、とんちゃんと聞くと豚のホルモンと連想されるかもしれないが、大野では牛、豚の内蔵のホルモンを味噌・醤油・砂糖・みりん・にんにく・唐辛子・調味料などで味付けしたものをとんちゃんと呼ぶ。
市内にとんちゃんを扱うお店が十数店あり、お店ごとに味付けが異なっている。人口4万弱の小さな町にそれだけとんちゃんのお店があるのだから、大野の人は個々にお気に入りのお店がある。
バーベキューの際には必ずと言ってよいほど「このとんちゃん、どこのお店のとんちゃん?」とか「私は○○店のとんちゃんが好き」と話題に上がる。
大野人は、とんちゃん大好き!
大野市民は、いつ頃からとんちゃんを好んで食べるようになったか分からない。私が物心ついた頃には、すでに食卓にはとんちゃんがあった。幼い頃、なかなか噛み切れないとんちゃんを大人はなぜ美味しそうに食べるのか分からなかった。
しかし、大人になるにつれてとんちゃんの虜になっていった。
県外の友人にとんちゃんを持って行ったところ、最初は、「なぜお土産にとんちゃんなのか」と不思議がられたが、一口食べてからとんちゃんの虜になった。
今では、「とんちゃんとビールの相性が最高!とんちゃんを送って」と電話があるぐらいだ。